◆10番(中崎孝俊君) 〔登壇・拍手〕 おはようございます。会派みらいを代表いたしまして、質問をしてまいります。小谷市長におかれましては、明快なご答弁をお願いするものであります。  きょう12月8日は、30年前ジョン・レノンがダコタハウスの前で凶弾に倒れ、亡くなった日であります。イマジンは、色あせることなく歌われ続けております。そのイマジンの想像してごらんで始まる歌詞の最後ですが、いつか君たちも一緒になって世界が一つになってほしい。小谷市長がひたむきに市民の皆様に理解を求めていた姿に重なって見えました。先月25日から今月5日まで市内17会場で職員の先頭に立ち、ひるむことなく市民の皆様に公約断念をしたことを謝罪する真摯な姿に北見市を動かそうとする姿勢が感じられ、私も市議会議員に向けられました市民の不信感を重く受けとめさせていただきました。時間が大変かかりましたが、小谷市長が標榜されておりました市民党のいかりを上げ始めたのかとご期待申し上げます。基本計画策定、市民説明会を通して大変気にかかる小谷市長の発言がございます。市民党のいかりを上げ始めた小谷市長への苦言として言わせていただきます。小谷市長は、基本計画策定に際しまして、本庁舎は議決を尊重し、大通西3丁目に建設する考えと言っておられました。しかし、市民説明会でのあいさつなどで、私も違和感があるが、今都市再生事業を進めないことには座して死すだけと発言なさっています。前向きな小谷市長の姿勢をご自分で立ち位置を後退させるような発言にがっかりしております。小谷市長の神田さんと思いが重なったという北見市を動かそうとする姿勢に賛同いたしますので、私としては市民説明会で市議会議員に向けられた市民の不信感も重く受けとめさせていただいたことに関し、小谷市長も不満に思っています本年3月の議決に臨んだ私の解釈を話させていただきます。小谷毎彦市政報告の抜粋でありますが、北見赤十字病院を平成24年に改築するためには平成23年度内に現市庁舎を取り壊さなければなりません。そのため小谷市長は、3月の定例議会で市庁舎を暫定的に移す提案をしました。市庁舎を暫定的に移し、北見赤十字病院建設用地を確保した後、市庁舎建設位置を市民の皆様が納得する形でことし秋を目途に具体化するという2段階方式で進める考えでした。ところが、一部の野党議員から突然市庁舎の位置について大通西3丁目のパラボ立体駐車場にするという修正案が提案されましたと小谷市長が市民の皆様に報告されていますが、3月の時点では小谷市長に大変な誤解があると私は確信していました。地方自治法第4条は、地方公共団体は、その事務所の位置を定めまたはこれを変更しようとするときは、条例でこれを定めなければならないとあります。小谷市長が提案をなさるとき、暫定的に事務所の位置を変更することはできない、このことは地方自治法の逐条解説によりますと、火災または庁舎改築等のため一時的に庁舎を別の場所に移すような場合は事務所の位置の変更として取り扱うべきものではないとされており、暫定的、仮のという事務所の位置の変更は取り扱うべきものではないとあります。また、地方自治法の逐条解説、行政実例、昭和24年12月1日付では、事務所に関する条例案の提案は、ただ従来の事務所の位置を変更するだけの変更先の定めのない条例案を提案し、新しい事務所の位置の決定を議会の審議にゆだねることは瑕疵のある提案であるとされております。このことからも小谷市長が提案された2段階方式で進める事務所の位置の変更はなじまず、まして逐条解説の行政実例、昭和34年8月31日付では、事務所位置変更条例の制定時期は新事務所の建築着工前とするか建築完了後とするかは、当該市町村の事情によって、いずれでも差し支えないが、建築に必要な財源の見通しも立たない時期に制定することは適当でないとあります。小谷市長が北4条東4丁目を提案されたとき、その時点での建築に必要な財源の見通しは、計画も立っていなかったのですから、発表もされていませんでした。3月時点では、前市長が示していた計画、2008年度当時のパラボ市庁舎38億2,000万円、駐車場11億3,000万円、合計49億5,000万円という建築に必要な財源の見通ししか私たちの手元にはありませんでした。当然責任ある修正案として、駐車場から空中歩道で接続されていた大通西3丁目を修正提案したことに私なりの理解で賛同しました。このことが市議会議員選挙を控えた3月の提案でした。当時は、小谷市長を支える市議会議員立候補予定者もやっと過半数を超える人数しかなく、前計画を支持していた立候補予定者も過半数がやっとという状態でした。特別議決の重さ、議決の難しさを味わった者として都市再生事業の方向性だけはつけなければというぎりぎりの選択を私はしました。小谷市長の神田さんと思いが重なった、その言葉で今までの活動が報われました。小谷市長におかれましても政権交代、景気の低迷、国の政策変更の中、幾度もの苦渋の決断の中、神田さんと思いが重なった都市再生基本計画にたどり着いたことは、本当にご苦労さまでした。本庁舎移転の議決に責任転嫁することなく、私も違和感があるが、今都市再生事業を進めないことには座して死すだけの冒頭の小谷市長として消化不良の部分を改めていただき、今都市再生事業を進めないことには座して死すだけと意を決して都市再生基本計画を策定していただいたのですから、小谷市長の気持ちをその1つにされ、事に当たっていただきたい。説明会で議会と一体となって取り組んでいきたいとありましたが、小谷市長の市民党としての意気込みを改めてお聞かせください。  市民説明会についてお伺いいたします。しかし、説明会の集計、総括もまだ終わっていない模様ですし、また都市再生整備特別委員会への報告もまだですので、お答えできる範囲でお話をお聞かせください。  市民説明会で質疑の時間を設けていましたので、当然いろいろな質問が飛び交い、基本計画のよしあしについて市民と理事者の皆さんとの討論がなされるものと思いましたが、市長の公約を問いただす場面が多く見受けられました。計画内容についての質問が多かったのは、市長執務室についてでした。北見市民として恥ずかしい、市長室としてふさわしくない、お客さんが来たときに対応できる場所ではない、駐車場ビル1階に市長執務室を配置することに対して違和感を持たれている市民の方が非常に多く、私なりに大通西3丁目に事務所位置修正提案をした議員として市民の声に真摯に答えるべきと感じました。小谷市長は、市民の声をどのように感じましたか、お伺いいたします。  次に、立体駐車場に対する質問も多かったように思われます。以前からまち中に公共駐車場を設置していただきたいという要望が寄せられていました。今回の計画でバスターミナル上部に約300台収容規模の立体駐車場を設けることには賛否両論だったようですが、概算事業費38億円について、この金額が本当に必要なのか、建設費は高過ぎないか、使い勝手についても、年をとると立体駐車場は使いづらい、平面駐車場にしてほしい、ぜひ設計段階ではコスト縮減や平面駐車場との比較など説明会で指摘されていた点を検討していただきたい。小谷市長が目指すまち中のにぎわいには切っても切り離せないのが駐車場だと思いますが、また市民の中にはなるべくこれ以上の借金をふやさないよう事業費を下げてもらいたいといった意見もあります。まち中に公共駐車場を設置していただきたいとの要望とのトレードオフの関係にありますが、設計に向けどのように小谷市長は指示していくのかお伺いいたします。  また、北見赤十字病院に係る市民の皆様からの質問、苦情、要望も多く聞かれました。改築の事業費についての質問もなされていましたが、その中でどの程度改築事業費がかかるのかという質問に、現在設計中で詳細の金額が決まっていませんとの回答がありました。私たちに知らされているのは、本年2月に福祉民生常任委員会に報告された概算事業費157億7,400万円、そのうち国補助金、北海道及び管内自治体からの支援金を除いた金額の2分の1である57億3,900万円が北見市の支援を想定されている説明でした。今北見市を取り巻く経済環境は、最近の天候不順での生産額の落ち込み、住宅着工数減数の恒常化、公共工事の指標値も前年を大きく下回っており、北見市の経済環境は依然として厳しい状況から脱していない状況です。北見赤十字病院の改築には、設計費や医療機器の購入費等を除いて改修などに110億円、解体や外構工事に9億円が必要と推計されていますが、先ほど触れました今の北見市の経済環境の中、市内建設業界においては倒産や事業休止の憂き目に遭っている企業も数多くあり、公共工事の発注に大きな期待をされているところですが、ここで北見赤十字病院の改築工事に期待することは趨勢として当然と言えるでしょう。北見市では5,000人以上の市民の皆様が建設業に従事されており、その市民の皆様がお支払いいただく税金によって北見市政運営の一翼を担っていただいているという事実を忘れてはならないのであります。小谷市長は、市民説明会の中でも議会や商工団体とともに、もちろん北見赤十字病院長も同行され、東京の日本赤十字社本社、そして札幌市の北海道支部を訪れ、地元企業の北見赤十字病院の改築工事受注に向けた要請をされておられることは十分承知しておりますが、合併特例債の活用も視野に入れているとはいえ、いわゆる市民の血税が投入されるのでありますことから、小谷市長には今まで以上に熱意をお伝えいただき、地元企業に少しでも受注の機会がふえるよう努力していく必要があると私は考えております。このようなことから、本年6月に行った日本赤十字社本社への要請後における日本赤十字社本社の動向と今後の見通しについてお伺いいたします。  次に、北6条通りの廃道と北7条通りの新設についてお伺いいたします。必要な医療機能の確保や来院者の安全の確保、同一敷地内での建てかえということで入院患者への引っ越しでの負担軽減、同一敷地の付加価値向上、利便性の向上が見込まれますが、一方で地域住民にとってはこれまでなれ親しんでいた道路がなくなるわけですので、住民説明会を含めて十分な対応をとっていただきたいと考えております。そこで、北6条通りの廃道と北7条通りの新設についてどのようなスケジュールとなっているかをお伺いいたします。また、地域住民に対してはどのような説明をされているのか、あわせてお伺いいたします。  次に、市民説明会の中の図書館によるにぎわいの創出についてお伺いいたします。女性の方から市長が駅北につくることに期待していた、駅南になんか人は行きませんと言っていたことが印象的でした。図書館建設に関して桜田議員の質問に、建設位置につきましては基本的に民間主導で開発することと位置づけておりますという市長の答弁がありましたが、中央図書館新築に伴い民間活力をにぎわい創出のキーポイントのように言われていましたが、図書館によるにぎわい創出が駅南に変わりどのような影響があるとお考えでしょうか。  また、時代の変化に対応し、図書館サービスの展開を目指してまいりたいと考えております。先進地を参考にさせていただきながら、調査研究をしてまいりたいと考えております。社会教育部長もこのように答弁をされておりました。先進地を視察させていただきましたが、図書館運営に民間活力を導入され、来館者数を伸ばしておられる事例は下関市立中央図書館もそうでしたが、近くでは釧路市も民間活力導入で来館者数を伸ばしています。にぎわいを取り戻す重要な核施設であることは、小谷市長も認識され、いろいろとご努力なされましたが、駅南と決断された今、いかに来館者数を伸ばすかが命題となりますが、駅南に変更された図書館によるにぎわい創出をどのようにお考えでしょうか。  次に、公約であります危機管理についてお伺いいたします。都市再生基本計画に関する市民説明会で災害時支援庁舎については、日ごろからの危機管理が必要ですと小谷市長は説明会の冒頭あいさつで市民の皆様に話されております。そのとおりだと思います。また、災害時支援庁舎の利点として、ライフライン関連機関との近接を説いています。大雪、断水、ガス漏れ、天災、人災などがあったが、いつ起こるかわからないものに対応し、市民の安全・安心のまちづくりのために危機管理意識を高め、しっかりした体制を構築します。市長の言っていることに全く同感であります。しかし、仮庁舎の配置は、とても小谷市長が言っておられるいついかなるときでも起き得る災害に対して関連機関との近接を説いていたポリシーとかけ離れているように思えてなりません。なぜ北9条の分庁舎、北4条東4丁目の分庁舎など市長のポリシーに近い物件があるのに、危険を冒してまで桜町に……防災対応部局と説明されていた部局、そこになくてはならないと言っていた部局をライフライン関連機関集中の拠点の場所に配置していないのでしょうか。どのような理由からなのでしょうか。1カ月、2カ月という単位ではなく3年、4年という長い期間仮庁舎での執務であり、有事発生のリスクも大変大きいのですが、この期間は人災と言われてもいたし方ないということでしょうか。小谷市長のお考えをお聞かせください。  小谷市長は、都市再生整備に係る体制を桜田議員の質問に対し、全庁的な協議検討機関として都市再生に係る各種計画及び市庁舎建設計画の策定推進を図るため、特別職及び部長職によります北見市都市再生整備計画策定本部を設置し、協議を重ねてきておりますと答えています。小谷市長におかれましては、仮分庁舎でのリスクマネジメントを北見市都市再生整備計画策定本部のだれを中心に図っていくのか指示を出されたのでしょうか、それとも都市再生、市庁舎建設にかかわる課題を整理するために次長職によります8つの部会、課長職によります9つの検討会議を設置しとありますが、分庁舎でのリスクマネジメントはこちらの方に指示されたのでしょうか、お伺いいたします。  引き続き、危機管理についてお伺いいたします。北見市事務取扱規程は、職員の規範となる大事な規程なのでしょうか、お伺いいたします。北見市事務取扱規程の中で文書主義、第3条、事務を処理するに当たっては、緊急を要する場合のほか、文書をもって行わなければならない。最近の委員会などで、当時の関係書類は現存せずわかりません、また当時の担当者がいないのでわからない、協議メモが残っていない、さも当然のように管理職が答弁をされております。これは、組織の重大な危機状況です。小谷市長の職員時代には考えられない事態だと思われますが、この状況をどのようにとらえておられますか、お伺いいたします。  次に、小谷市長は、危機管理意識の中できたみ東急百貨店の存続失敗のような事例を繰り返すことのないように、企業情報の的確な把握と経済変化に対応できる市政を目指しますとあります。北見市の基幹産業は、第1次産業である中で、消費地から遠いハンディを背負い地域の人々は頑張って生産を続けておりますが、春に心配していたJR貨物輸送の1便減便という事態になっていますが、この春から小谷市長は産品輸送についてどのような手だてをされてきたのかお伺いします。まさに小谷市長がうたわれている危機管理意識を高め、しっかりした体制を構築、体現させるときではありませんか。具体的な取り組みをお聞かせください。  続きまして、旧ふるさと銀河線跡地事業化計画についてお伺いいたします。ふるさと銀河線の跡の敷地がたなざらしの状況が平成18年以降続いております。その間ふるさと銀河線運行時には、ある程度雑草刈りなど維持管理が行われていました。その後雑草がぼうぼうの状態で、周りの耕作地に雑草の種を飛ばし、迷惑をかけ続けております。やっと土壌調査も終わったようですので、幸いなことに汚染による制約がないことを前提条件として計画の立案がされたようですが、今まで土壌調査の結論が出るまでお待ちくださいと市民に言っていたこともありますので、沿線の住民にとっては汽車が走らない3メートル近い高盛り土の軌道は邪魔な存在となってきています。撤去することにより、コミュニティが広がるところもあります。道路整備が整えば、隣のおうちに直接伺うことができたりと交通の利便性が増します。地先の住民で跡地を購入しようという声も聞こえてきております。ふるさと銀河線跡地を分譲することは、草刈り等の跡地維持管理を考えると、財政的にも有利なように感じますし、低迷する確認申請の推移の中で建築関係の受注の拡大にも寄与します。長い線としての利用計画を提案されていますが、地先の住民に跡地の購入を希望される調査をしていただき、将来北見市の負担にならないようにと望んでおります。ふるさと銀河線跡地の分譲についてどのようにお考えでしょうか。  スポーツ振興についてお伺いします。小谷市長は、第3回定例議会で地元で頑張る選手への支援について大変な意気込みで答弁をなさっていました。選手が安心して活動を続けていくための応援体制が必要と考えております。このことから、多くの市民が賛同し、継続的に支援可能な官民が一体となった北見市独自の仕組みづくりに向けて、私も先頭になって取り組んでまいりたいと考えているところでございます。小谷市長、カーリングはシーズンインしてしまい、各種大会も開催され始めましたが、菅総理大臣のような有言実行内閣を見習うことなく、素早い対応をしていただきたいと望みます。もしあすからやろうとしていたのなら、お許しください。改めて北見市として地元で頑張る選手への支援について、小谷市長は具体的な支援についてどのような指示を出されたかお伺いいたします。  以上で第1回目の質問を終わります。〔拍手〕 ◎市長(小谷毎彦君) 中崎議員の質問にお答えをいたします。  初めに、都市再生事業の推進に向けた私の考え方についてでございますが、市民が安全で安心して暮らすことのできるまちをつくることが最優先と判断をいたし、北見赤十字病院の改築スケジュールに支障を来さないようにすることや合併特例債を活用することが市の財政にとりまして最も有利なことなどを判断し、都市再生基本計画を策定いたしました。市民がこれからも北見市に住み続けたいと思うまちをつくっていく考え方は、私も議会も同じと思っておりますので、事業の推進に当たりまして議会と十分な協議を行い、市民第一の立場で全力で取り組んでいく所存でありますから、ご理解、ご協力をいただきますようお願い申し上げたいと存じます。  次に、駐車場ビルに市長室を配置することにつきましては、市長説明会の中で多くの方々からご意見、ご質問をちょうだいしたところでございます。私といたしましては、最終的に議会の議決の重みを尊重した上で大通西3丁目に本庁舎を移転する内容で基本計画を策定したところでありますが、数多くの市民の方からオホーツクの中核都市にふさわしくない、修正すべきであるとのご意見もいただき、北見市に対する思いの強さも改めて感じるところでございますので、基本設計に向けて議会と今後協議をしてまいりたいと考えているところでございます。  次に、立体駐車場の設計についてでございますが、都市再生基本計画でお示ししております新たな立体駐車場につきましては、まちきた大通ビル4階から6階に配置する市庁舎と広く中心市街地にお越しになる方のだれもが駐車できる公共的駐車場として整備する計画でございます。まち中のにぎわい創出には必要不可欠なものと考えております。事業費につきましては、1階部分をバスターミナルとして利用することによって駐車場面積が減少することなどにより、駐車台数に比べまして事業費が高額になっていることから、市民説明会においてもできる限り低減すべきとのご意見もいただいていたところでありまして、この事業費につきましては今後基本実施設計の段階におきまして可能な限り抑制する方向で検討してまいりたいと考えてございます。  次に、北見赤十字病院の改築事業に伴う日本赤十字社本社への要請後におきます動向と今後の見通しでございますが、本年6月3日に北見市議会議長、北見商工会議所会頭とともに日本赤十字社本社に対しまして同病院の改築にかかわって要請を行ったところでございます。日本赤十字社本社には地域の実情もご理解いただき、地元業者が競争入札に参加させていただけるよう公募条件等にも配慮をいただきたいとお願いをしてきたところでございます。現時点において改築工事が発注されておりませんけれども、私といたしましては、この事業に市内の業者が参加させていただくことが北見市のまちづくりの活性化のためになるものと思っておりまして、今後におきましても同病院を介しながら協議をさせていただくとともに、必要があれば再度訪問することも視野に入れてまいりたいと考えてございます。  次に、北6条通り、北7条通りについてでございます。道路の廃止と新設につきましては、北見赤十字病院改築工事や東1丁目通りなどの周辺環境整備に配慮しますとともに、地域住民や道路利用者に支障が生じないよう、また周辺交通に渋滞等の交通上の問題が生じないように適切に対応してまいりたいと考えております。また、地域の皆様に対しまして、スケジュール、工事の手順、詳細等が固まり次第できるだけ早い時期に周知をしていきたいと考えてございます。  次に、駅南側に中央図書館を建設することのにぎわい創出等の影響でございますが、中心商店街との距離は離れることとなりますが、バスターミナル上部の新しい立体駐車場を利用することで図書館利用と買い物の両方を求める方々の新しいニーズに対応が可能となりますことから、新たなにぎわいの可能性が広がってくるものと考えております。また、議員からもありましたように、来館者をふやすことがにぎわい創出のかぎとなりますことから、多くの方に利用していただける運営方法等について先進事例なども参考に図書館建設にかかわる基本計画策定の中で検討していただけるものと考えております。  次に、防災対応部局の仮庁舎の配置についてでございますが、平成23年2月から約3年間、市全体で11カ所の市所有の施設及び民間の施設に分散せざるを得ない状況でございます。この間におきましても市民の安心・安全のためにはしっかりとした防災体制を整える必要がありますことから、防災対応部局の仮庁舎の選定につきましては、災害対策本部が設置される場所に本部機能に必要な会議室があること、対策本部員、部局情報連絡員、関係機関情報連絡員等の関係者の駐車スペースがあること及び災害対策本部が設置された場合、本部事務局員となる防災対策・危機管理室、総務部課員が同一施設に配置できるなど、当市の災害対策本部機能を確保できることを前提に仮庁舎を選定したところでございます。  次に、都市再生整備計画策定本部のだれを中心に災害時の配置を指示したかということでございますが、市民の安全・安心のためにはしっかりした防災体制を整え、災害時には災害対策本部機能が確保できるよう配置することと総務部参与を中心に関係課にて検討するよう私が指示をしたものでございます。  次に、北見市事務取扱規程についてでございますが、この規程は職員が事務を迅速かつ確実に処理するために必要な事項を定めておりまして、文書の整理、保管などについてもこの規程に基づいて行われているところでございます。また、事務引き継ぎについては北見市職員服務規程により行われておりますが、これらの規程を初め事務処理に関する関係規程について職員一人一人がこれらの規程に精通し、遵守して能率的かつ合理的な処理を心がけることが必要であると考えてございます。このようなことから、今後とも適正な事務処理が確保されますよう職員にさらなる周知徹底を図ってまいりたいと存じております。  次に、JR貨物の減便への対応でございますが、本年度よりJR貨物による北見札幌間の貨物輸送につきましては、これまでの1日3便から2便に減便されたところであります。JR貨物による北見札幌間の輸送量約28万トンのうち、タマネギがその6割を占めるなど、JR貨物は北見地方の農産物輸送に重要な役割を担っていただいているものと認識をしております。現時点におきます減便への対応といたしましては、トラックによる代行輸送により対応が図られておりますが、トラック便の増加による安全面の影響や環境への負荷、荷主である事業主への負担の増加など、減便による大きな影響が生じていることを懸念しているところでございます。市といたしましては、これまでも地元農産物等の流通、安定供給に向けた輸送体制が維持されるよう、オホーツク圏活性化期成会を通じましてJR貨物本社及び同支社並びに北海道に対し要望をしたところでございますが、JR貨物の存続は単に貨物輸送の問題にとどまらず、当地域の社会経済に重大な影響を与えるものでありますことから、今後も引き続きオホーツク圏域の関係する機関・団体と一緒になりまして働きかけを強めてまいりたいと考えてございます。  次に、旧ふるさと銀河線跡地の分譲についてでございますが、策定中の旧ふるさと銀河線跡地事業化計画案では、公共施設整備配置ゾーン、遊歩道等線的な整備を図るゾーン、そして鉄道で分断をされていた箇所の行きどまり道路の解消を図りながら用地売却を基本とするゾーンなど、大きく5つの区分による整備方針を掲げております。将来に向けた跡地の維持管理費用など、市の財政負担にも配慮した計画としているところでございます。特に分譲を進める方針の新生町、北央町などでは民間による新たな開発が見込まれますし、北上、上ところ、広郷地区では隣接地権者にご利用いただくことで跡地の有効活用が図られるものと思っております。具体的に譲渡に当たりましては、用地確定測量作業などが必要でございまして、住民の意向確認や協議を行いながら、来年度以降可能なところから順次取り組んでいきたいと考えております。また、現在事業化計画案のパブリックコメントを行っているところでございますが、この中で用地取得の希望等のご意見がございましたら、検討させていただきたいと考えております。  次に、オリンピック候補選手への支援についてでございますが、選手、チームへの支援の手法といたしましては練習場の提供、強化試合や練習に取り組みやすい環境整備のほか、強化活動に対する寄附などの経済的支援やチームサポーターとしての応援体制などが考えられますが、現在の経済環境の中では金銭的支援については大変厳しい状況にございます。このような中で金融機関やスポンサー企業などとの連携はもとより、地域の象徴や誇りとして我がまちのトップチームを全力で応援するという体制づくりが最も重要な取り組みであると認識をしてございます。現在地元カーリング関係者には、既に幾つかの団体や個人から支援の申し入れや問い合わせがあるとお聞きしており、この受け皿づくりも急がれております。いずれにいたしましても、市民がこぞって応援する機運の高まりを期待しますとともに、カーリング協会を初め関係団体によります継続的な支援組織の立ち上げを支援いたしますほか、市といたしまして競技に関するポスターの掲示や公式記念グッズの展示、報道機関による市民への周知など、できるものから早急に取り進め、選手の皆さんが安心して競技活動を続けられるよう進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 ◆10番(中崎孝俊君) それでは、都市再生事業について再質問させていただきます。  小谷市長は、建設位置について市議会と協議をしてきたが、理解を得るのが難しい状況だったという発言を説明会でもなされましたが、私たち都市再生整備特別委員会に所属していない大多数の議員、市長が計画を相談された都市再生整備特別委員会の協議会にも参加できない議員のほうが多かったのです。私は、都市再生整備特別委員会に所属していない議員として、小谷市長の計画提案を首を長くして待っていた状況でした。今回初めて基本計画を提案されたことは、議論のたたき台が提示されたものと私はとらえております。議論を深めていく上で都市再生事業のスケジュールをお聞かせください。  また、市民説明会での市民の皆様からのご意見をこれから行われる基本設計にどのように反映されていくのかをお伺いいたします。  次に、北見市事務取扱規程について明快なお答えをいただけませんでしたので、再度お伺いいたします。当時の関係書類は現存せずわかりません、また当時の担当者がいないのでわからない、協議メモが残っていない、さも当然のように管理職が答弁されています。職員は、適正な事務処理をしているとの認識ですが、先ほどのような答弁は問題ないとの認識なのでしょうか、市長、お伺いいたします。  私は、処分の対象かと思っております。市長が定めた行政通則です。北見市事務取扱規程第53条、文書の整理及び保管では、文書の整理は、主務課の各担当者が互いに協力し、保管文書を完結文書と未完結文書に区分し、常に文書の所在を明らかにし、必要なとき速やかに取り出せるよう、その整理及び保管を完全にしておかなければならないとあります。ましてや、第2項では、施行または処理を完了したものは、主務課で保管するものとするとし、そのほかファイルのつくり方から分類番号の振り方など個々詳細に明記されております。第56条では、保存年限が永年、10年、5年及び1年と細かく規定され、第57条では、永年保存に属する文書の分類を事細かく規定されています。先ほどの当時の関係書類は現存せずわかりません、また当時の担当者がいないのでわからない、協議メモが残っていない、この答弁をされた事例では、第57条では(5)に所管行政庁の令達及び通達その他で特に重要な文書、または(12)で事務引き継ぎに関する重要文書などが永年保存とされています。このような規定があるにもかかわらず、なくなったものは仕方ないというのが小谷市長の言われている能率的かつ合理的な処理を心がけているということなのでしょうか。改めて重要な文書が保存されていない状況について小谷市長はどのようにとらえておりますか、お伺いいたします。  スポーツ振興については、小谷市長の意気込みと違い、思いが伝わっていなかったようですとここで書いたのですが、けさ伊藤社会教育部長がパネルを早速持ってきてパラボに張らせてもらいたいという、やればできるのです。思いです。市長、よろしくお願いします。そのようなことで後の祭りではありませんが、ロシア・ソチ冬季オリンピックは決まっております。改めて、スピード感がある対応を小谷市長号令のもとよろしくお願いします。  これまでも各種大会の開催及び国内、国際大会出場選手に対して支援をしていただいておりますが、市長が言われていた大会参加に充てる一時的な支援でしかありません。北見市内でいろいろなスポーツで頂上を目指すアスリートが日々練習に打ち込まれています。カーリングが注目され、スポーツ全般への市民、行政、企業等の継続的な支援手段を考えるいい機会だと思います。もちろん北見市としてのスポーツ振興への取り組みは、なお一層力を入れていかなければならないと思いますが、小谷市長は北見市内でいろいろなスポーツで頂上を目指すアスリートへの支援はどのようにお考えでしょうか、改めてお伺いいたします。  これで再質問を終わります。 ◎市長(小谷毎彦君) 中崎議員の再質問にお答えをいたします。  初めに、都市再生事業のスケジュール、市民説明会での意見の反映の考え方でございますが、私は都市再生事業を進める中で、中心市街地再生の先導的役割を担います2拠点1軸の位置づけやそれぞれのゾーンごとに活性化やにぎわいの創出に資するための施設配置につきましては、基本計画の根幹をなすものでありまして、変更することはできないと考えてございます。しかしながら、それぞれの施設が持ちます機能を高めるための手法など、よりよい計画の実現に向けまして、反映できるものについては十分に検討させていただいた上で、これから行う設計の段階におきまして取り入れさせていただきたいと考えているものでございます。また、今後のスケジュールについてでありますが、北見赤十字病院の改築事業につきましては今年度から設計業務をスタートしており、事業完了を平成26年度とする5カ年計画となっておりますほか、まちきた大通ビル整備事業については平成23年度より基本設計、実施設計を行い、その後平成24年度後期より改修工事に入るスケジュールとなってございます。このほかの事業につきましても同様に平成23年度以降から基本実施設計を行い、平成26年度までにそれぞれ事業を完了していく計画となってございます。  次に、重要な文書が保存されていない状況についての見解でございますが、文書管理につきましては北見市事務取扱規程に基づき体系的に整理、保管、保存し、最後に廃棄するまでの一連の事務を行っておりますが、議員からご指摘のありました過去に実施した事業に関しまして当時の経緯が文書として残されていないことについては、私も遺憾に存じます。また、事務を処理するに当たりましては、基本的に文書をもって行うこととされておりますことから、事業実施に係る経緯などについても可能な限り文書化に努めることや行政文書が散逸することのないよう留意をし、同規程に基づいた適正な管理執行を行うよう職員にはさらなる周知徹底を図ってまいりたいと考えてございます。  次に、頂点を目指しますアスリートへの支援についてでございますが、財団法人北見市体育協会などと連携をし、各競技スポーツの底辺拡大や選手の育成強化のために指導者養成事業やスポーツ少年団育成事業などの事業を実施してございます。また、トップアスリートの練習を間近に見たり、直接指導を受けることによりまして技術の向上が期待できますことから、ホクレン・ディスタンスを初めさまざまな種目の大会や合宿を誘致しているところでございます。今後とも競技力を向上させるために施設の充実を初めとする競技環境の整備など、その活動支援策について検討してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◆10番(中崎孝俊君) では、再々質問をさせていただきます。  初めに、北見市事務取扱規程についてですが、文書保存に言及しておりますのは、平常時でも文書が紛失、ありませんということがたびたび職員の口から発せられるのはいかがなものかと思います。これから市庁舎の解体、仮庁舎への引っ越し、そして三、四年後にはまた引っ越しが控えております。危機管理の観点からも大事な財産である文書の紛失や、この際面倒くさいから文書など処分しておこうなどとならないように、計画的で煩雑にならない文書管理、ファイリングシステムをすぐにでもプロジェクトチームを立ち上げ、小谷市長トップダウンのもとで行わなければならないかと思っております。幸い北見市にはこれに関しての経験者がたくさんおります。旧端野町の新庁舎への移転は、ケーススタディーとしてこれ以上の模範はありませんので、早急に検討、反映させていただきたいと思います。また、OA化、IT化、ICTやペーパーレスの考え方が示され、久しく時間が経過しております。また、コンピューター、情報技術の発達で簡易にPDFへの変換、スキャナーの走査性のよさ、記録媒体の安価と文書保存に関する技術が刻々と変わっていますので、北見市事務取扱規程の見直しが必要であると感じております。このことについて小谷市長はどのようにお考えでしょうか。  また、小谷市長、メアド、クラウド、スマートフォン、タブレットパソコン、アイポッド、アイパッド……今の反応では次のような形になるのかと思いますが、北見市事務取扱規程を取り上げさせていただき、文書について考えさせていただきました。先ほど言った言葉は、情報管理ツールとして若い職員が当たり前のように使っている言葉であり、道具でもあります。出耒田総務部長と話させていただきましたが、文書管理をするのに私たちの年代がブレーキになっているのではないでしょうかということです。もちろん小谷市長もわからないでしょうから、ブレーキになっていると思います。若い職員に任せられることを私たちの年代が勉強もせずに知ったかぶりすることは現在の情報技術の進化を否定するようなことになりかねません。ましてや、情報系のワーキンググループに充て職で私たちの年代の者がはまったときは、百害あって一利なしです。もちろん私たちの年代でも勉強されて最新機器に対して得意な人たちも多くいます。団塊の世代の職員から技術伝承は何年も前から言われ続けてきましたが、ここに至って技術が引き継がれていないように思われてなりません。先日、建設企業常任委員会で先進地視察をさせていただきましたが、高知市役所の技術監理課は平成21年からまさしく団塊の世代の技術伝承がおくれた建設系の技術を強制的に職員に伝えていき、検査室、それも含めまして立案から完成までを学べるようなシステムを構築しておりました。特にいつ起きるかわからない災害査定に対応できる職員を育成することが当面の課題と位置づけておりました。北見市においては、ここまできてしまったのですから、CPD、継続教育、研さん教育を職員に義務づけし、技術伝承を集中し、身につけていかなければならないのだと感じております。もちろん最新技術もあわせて習得するような時代に即した職員研修の実施を提案させていただき、質問を終わらせていただきます。このことに関して、小谷市長、所感がございましたらお聞かせください。  以上で質問を終わります。 ◎市長(小谷毎彦君) 中崎議員の再々質問にお答えいたします。  北見市事務取扱規程の見直しにつきましてでありますが、今日の情報化社会の中で日々進展を続けてございますOA化でありますとかIT化、ICTの活用も視野に入れまして文書事務取扱規程を初め諸規程の見直しを行いまして、効率的で効果的な事務の管理執行を行ってまいりたいと思います。また、これから迎えます仮庁舎等への引っ越しに際しましては、万が一にも誤って行政文書が散逸することのないようにしっかり対処をしていきたいと思ってございます。  次に、中崎議員から若い職員の登用につきましてのご指摘をいただきました。まさに経済社会におきますグローバル化の進展にありまして、技術革新が進んでいることを私も認識をいたします。北見市におきまして、こうした日進月歩いたしますそれに対応するためにも志を高く持ちつつ北見市の礎となるよう、若手職員が持っております知識や能力を引き出す職員の育成は大切なことと私も思っております。ふだんから問題意識を持つことなど、職員の意識改革やモチベーションを高めていくことのできる職場づくりもまた進めていかなければならないと考えてございますので、これからもどうぞご指導いただきますようにお願い申し上げて、終わりたいと思います。どうもありがとうございました。