◆10番(中崎孝俊君) 〔登壇・拍手〕 会派みらいの中崎孝俊です。  地域医療についてお伺いします。私は、これまで医師の確保も重要だが、看護師の養成、確保も重要であることを指摘し、北見医師会看護専門学校に関し、さまざま質問をしてまいりました。今定例会では、私のこれまでの質問を飯田議員に丁寧になぞっていただき、お礼を申し上げます。前回途中でしたが、看護専門学校の新課程移行に伴う必然的な減収は、医師会が看護専門学校の廃止も決断しなければならない深刻なものと推察されます。そうなれば、圏域の医療活動に多大な影響を及ぼします。現時点での看護専門学校の存続、移行期の安定経営にどのように対応していくのかお伺いします。  次に、小谷市長の公約である道立北見病院の存続についてお伺いします。道立北見病院から常勤医師が引き揚げ、市民は不安に陥るなど、道立北見病院の存続について心配している市民は多いと考えられます。医師確保問題が注視される中で、平成21年に医療再生計画で北網地域が採択され、平成25年度末までの期限で北網地域医療再生計画の中で現状分析、課題、具体的な施策について取り組みが行われていると認識しております。また、この計画の進捗及び達成状況を検証する組織に小谷市長も委員として参加し、計画の達成と自身の公約に掲げた課題解消に向け、責任ある対応をしていただいているのだと考えております。道立北見病院の存続については、設置者である北海道が積極的に取り組むべきものと考えておりますが、道立北見病院は古くからこの地域の住民の医療に貢献してきました。道立北見病院の存続とは、道に対して単に存続要請することなのか、これまでの取り組みとあわせてお伺いいたします。  次に、北網地域医療再生計画についてお伺いします。計画では、北網圏における循環器疾患の現施設では救急対応が困難であるため、救急急性期の医療機能の強化を近々の課題としております。さらに、循環器、呼吸器疾患における急性期診療機能の整備、医師の安定的確保を含め、計画の進捗状況について北見市としてどのような認識を持っているのかお伺いいたします。また、計画は平成25年までを対象期間として道立北見病院に関する機能の充実強化の目標について、道が残る期間で達成できるか否かは甚だ疑問でありますが、目標達成見込みについて北見市としてはどのように考えているのかをお伺いいたします。  先ほどの目標を達成しようとした場合、私は現施設を使って改修、ただ直して終わりではなく、将来の地域医療を見据えれば最低限でも改築した上でのスタートをすべきと考えますが、市長の見解をお伺いします。  仮に改築となれば、現地改築、移転しての改築などさまざまなやり方があると考えられますが、この件に関して北海道から北見市に対して何か協議があったのかお伺いいたします。  私は、今回の計画において北海道が安易に現施設の改修にとどめることを懸念しております。この場合、将来の病院存続に関して大きな影響があると考えております。ここで北見市が、道が主体に取り組むべき問題と言っていては、将来道の財政事情などによって廃止提案がなされ、廃止となることを憂慮いたします。地域医療の充実強化を目指し、周辺市町村にも意見を求め、今回の計画によって改築となるよう北海道に対し要請するなど積極的な対応を行うべきと考えておりますが、いかがお考えでしょうか。  今回北見赤十字病院も医療再生計画に基づいて機能の充実が図られることから、高度専門医療が集約化され、医師の派遣などが容易になるなどの長所から、3次救急、専門医療、1次救急機能が集約される構想など、北見市として都市再生からの観点も含め、地域医療の体制整備についてどのようにお考えかお伺いいたします。また、この検討結果によっては道立北見病院の移転改築については北見市の構想が実現するよう北海道に対して要請すべきと思いますが、どのようにお考えでしょうか。  次に、技術者の視点から小谷市長の職員の人事管理についてお伺いいたします。今定例会にも工事物の補正予算が提案されていますが、行き当たりばったりで、今後改修することで原因を除去できるのか、はっきりしないままの提案であります。今回の事例で申し上げれば、テニスコートの擁壁を職員が目視であれ調査しましたが、擁壁の傾きの原因を突きとめないまま設計をさせています。現地を見れば、原因の一因は一目瞭然であります。擁壁の水抜きパイプが詰められ、水が吐き出せない状況にありました。お話を聞くと、専門的なことはわかりません、設計は〇〇課にお願いしておりますと。本当に適材適所になっているのでしょうか。小谷市長就任以来、技術職員の技術の伝承がなされていませんと言ってきましたが、改善されず、この夏も定年前に技術職員の退職がありました。私は、技術の監督管理のできるセクションとして技術管理部門を置いてはどうかと提案してきましたが、上辺だけの対応であります。技術管理部門のトップに入り口である契約と出口側の検査の両方を担当させたり、理解しがたい体制づくりになっております。どのようなコンセプトでの配置になったのかお教えください。  また、6月定例議会で予算が承認されている豊浜地区避難路整備事業の対応であります。設計の妥当性を委員会で答弁できず、設計の妥当性を調査させてくださいと持ち帰り、その後2回の総務教育常任委員会が開催されましたが、調査結果は報告されず、2カ月半が経過しようとしております。内容については、調査の結果をお聞きしてからの議論になりますし、委託先との契約金の支払いについての係争中の案件となってしまいました。この調査設計の内容には触れませんが、市長、本当に嘆かわしいことですね。技術職員の技術能力、対応力の低下についてどのように感じていますか。  また、さきの都市再生整備特別委員会でも不可解なことが起きております。6月の特別委員会で立体駐車場の建設を進めるため調査を実施してまいりましたが、その結果がまとまりましたので、担当主幹から報告させていただきますと。調査が終わり、委員を招集し、特別委員会を開催したと認識しておりました。ここまで言い切っていたのですから、設計変更、工期の延長となったことは、担当者は何を打ち合わせしていたのか不思議でなりません。請け負った企業は仕様書、特記仕様に基づき、途中変更はあるものは協議打ち合わせ簿として記録を残しながら作業を進めます。業務協議一覧表及び業務協議簿は公文書なのか、念のためお伺いしておきます。  でも、設計変更は起こり得ることであります。北見市の財務規則を遵守し、業務を進めるのですから、調査設計の設計変更に係る財務規則、本文は存在せず、工事の設計変更条文の内簡に9行書かれているだけであります。その中に調査設計の変更という言葉は見当たりません。担当部署に尋ねると、工事という言葉を読みかえてくださいとのことです。無理やりこじつけたようにしか思えません。総務部長、読んで違和感を覚えませんか。いかがでしょうか。他の係にお尋ねすると、北見市独自の指針はなく北海道に準じていると組織として信じられないご返答をいただきました。市長、どうなっているのでしょうか。どうしてこのようなことになっているとお考えでしょうか。  土木の調査設計など設計変更は日常茶飯事ですが、この財務規則内簡では業者泣かせを黙認しているとしか思えません。今の内簡でしたら、99%できていても残り1%で最初から設計変更ができる内容になっているように感じますが、何%を基準として設計変更と言うのでしょうか。今回の新立体駐車場の調査委託の工期変更上申書では、工期変更の理由の項目が新立体駐車場及び周辺施設基本調査業務委託の仕様書からその項目が見当たりません。なぜ新しく委託契約を結ばないのでしょうか。議案説明がなされたときには、市長からもう少し工事費を縮減するよう指示があったと担当が説明されておりました。また、都市再生整備特別委員会ではその理由について、各方面から意見をいただき再検討すべきものであると都市再生推進室長が説明されておりました。業務執行途中での業務担当者以外のいわゆる外野からの声に業務の内容が変更になったり、設計変更の要件になったり、業務の延長について先方がいいですよと言っていただきましたとも説明されていましたが、役所の人間に少し頼むと言われ、そう簡単には断れないものです。第2類決裁として、上申書には副市長の押印から始まり18個の判こがずらっと並んでおります。調査設計の設計変更では内簡の9行を読みかえて適用することを知っていて判こを押しているのですか。議場内にいる決裁の判こを押された塚本副市長と大澤室長にお伺いいたします。組織として業者を泣かせていませんか、あわせてお伺いいたします。こんな変な内簡に内部からの指摘は今までなかったのでしょうか。  続きまして、公共施設の管理についてお伺いします。このことは、市の幹部に常々常呂川の環境保全条例を持っている北見市が雑排水の垂れ流しの改善をしないのは風評被害になりませんかと再三是正を申し入れておりました。小谷市長になり、その後何ら職員からも誠意が感じられません。明らかに道路法に違反し続けております。あえてこの場で質問させていただきます。道路排水、雨水排水施設として稼働している常呂の樋門の大腸菌群類の汚染の最近の状況はどのように推移していますか。小谷市長就任当時から課題として対応されていたと認識しております。100ミリリットル、5,000コロニー数が基準でありますが、樋門部分では平成23年9月14日には1億4,000万コロニー数を超え、異常な状況に驚いております。何ら改善がされておりません。当然この異常状況の調査をされていると思いますが、なぜ樋門部分で超高度汚濁水が排出されているのか、原因と誰がやったのかをお聞かせください。環境保全条例での常呂川への大腸菌群を含んだ汚水の排水は、これまでどのような指導を行ってきたかもあわせてお聞かせください。  以上で1質を終わります。〔拍手〕 ◎市長(小谷毎彦君) 中崎議員のご質問にお答えしたいと思います。  初めに、道への要請についてでありますが、道は今月10日の道議会保健福祉委員会に新たな道立病院事業改革プランの素案を提出いたしましたが、今後広く道民からパブリックコメントを求め成案化する予定と伺っているところであります。今月6日に市で行われました道議会保健福祉委員会の随時調査の席上、道立北見病院の全面的な改築の必要性についても私から意見を申し上げたところでございますが、市はもとより当圏域の2次医療、3次医療を守るために今後関係市町、医師会等と密接に連携し、道に対する要請活動についても積極的に取り組んでまいりたいと思ってございます。  私からは以上でございます。そのほかにつきましては、担当部長から答弁をさせていただきます。 ◎総務部長(小林龍彦君) 次に、工事設計に当たっての職員配置についてでありますが、これは適材適所を旨としておりまして、適性や能力に応じた適切な職員配置に努めているところであります。また、契約と検査体制につきましては工事等の発注業務におきまして入札契約業務と工事検査業務の連携を強化する必要があるとの考えから契約と検査を統括する次長職を配置したところであります。  次に、技術管理部門の人員配置についてでありますが、今後多くの技術職員の定年退職が見込まれますことから、技術職員による技術の伝承については大変重要な課題と認識しております。今後の組織機構の見直しにおいて、技術職員の技術指導や研修、技術管理に関することなど人材育成及び管理・監督のできる部署の設置について検討してまいりたいと考えております。  次に、技術職員の技術能力、対応力についてでありますが、さまざまな状況から速やかな対応が必要と考えております。さきにも述べましたとおり、技術職員の人材育成や管理・監督のできる実効性のある部署の設置について関係部局と十分協議し、検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、業務協議簿が公文書に当たるかということについてでございますが、業務協議簿は委託業務の実施におきまして仕様変更等が生じた場合に発注者及び受注者双方で協議内容を確認するために作成する文書でございます。北見市情報公開条例第2条第2号では、公文書、実施機関の職員が職務上作成し、または取得した文書などであって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして保有しているものと定義をしております。したがいまして、業務協議簿がその職務のために作成され、組織的に用い保有されているものであれば、北見市情報公開条例に定める公文書に該当すると考えております。  次に、財務規則の取り扱いでございますが、市における設計変更の規定につきましては、北見市財務規則第161条の内簡におきまして設計変更の原則を規定しております。この中で設計変更は、工事の内容の同一性を変更しない限度において当該工事の設計仕様の一部を変更することと規定しております。市における設計等業務委託の設計変更におきましては、この原則により仕様の一部を変更することとの文言を適用し、個別にはそれぞれの契約約款の業務内容の変更等で対応しております。しかし、財務規則内簡の規定は主に工事設計変更についての規定でございますことから、今後設計等及び業務委託についての設計変更ガイドラインを策定し、職員に対する説明会を開催するなど庁内周知を徹底してまいりたいと考えております。  次に、設計変更の考え方でございますが、財務規則内簡により市の考え方は統一してございますが、割合を基準とした規定はしていないものでございます。  次に、内簡の読みかえについてでございますが、内簡は財務規則に定められており、このような運用も規定されることは市全体の共通認識ではございます。違和感とのご指摘もございましたが、設計等及び業務委託についての読みかえにはわかりづらい部分もございますことから、先ほど申し上げたガイドラインの庁内周知を徹底してまいりたいと考えております。  次に、請負者との関係でございますが、設計変更は発注者及び請負者それぞれが設計変更の内容を把握し、双方の了解のもとに実施しているところでございまして、ご指摘のようなことはなかったところでございます。  私からは以上でございます。 ◎地域医療対策室長(竹内博己君) 次に、北見医師会看護専門学校への支援についてでございますが、地域医療を守るためにはこの地域で看護師を養成し、確保することが必要不可欠であり、来年度予定される授業料等の改定による新入学生の負担軽減や生徒数の安定確保に資する修学資金貸付制度の創設については制度の詳細などが確定次第、実施計画に位置づけるなど具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、平成29年度に予定されております看護課程改編に係る支援につきましては、今後とも医師会とも詳細な課題の分析や協議を行い、安定的に継続した学校運営の確保ができるよう必要な支援を行ってまいりたいと考えております。  次に、道立北見病院の存続についてでありますが、これまで北網地域医療再生計画の策定にかかわって道立北見病院の存続と機能充実について関係市町を初め、医師会、歯科医師会、薬剤師会とともに知事への要請を行ったほか、市といたしましても議会とともに知事への要請を行ったところでございます。また、オホーツク圏活性化期成会としても毎年度道立北見病院の存続や医師確保対策等に係る要望を行っているところでもございます。その結果、平成22年1月に作成された北網地域医療再生計画において道立北見病院の存続を前提とした医療機能の充実強化が位置づけられ、再生交付金を財源として約7億9,000万円の事業予算が確保されたところでございます。  次に、北網地域医療再生計画の進捗状況と目標達成見込みについてでありますが、本年3月に開催された北網地域医療再生事業運営委員会では、道立北見病院に係る循環器・呼吸器診療機能充実強化整備事業については、道が現在作成中の新たな道立病院事業改革プランにおいて示される北見病院のあり方や役割に沿って本年度中に基本構想を策定し、平成25年度中に実施することが確認されたところでございます。運営委員会といたしましては、来年度が地域医療再生計画の最終年度でありますことから、事業計画に沿って早期に事業に着手し、計画年度内に事業が完了するよう強く要請しているところでございます。  次に、道立北見病院の改築と道からの協議についてでありますが、北網地域医療再生計画に位置づけられている循環器・呼吸器診療機能充実強化整備事業は救急部門の増築と患者情報の電子化が主な内容となっております。しかし、道立北見病院は循環器、呼吸器疾患に係る高度専門医療機関として位置づけられ、当圏域において唯一心臓血管外科手術を担う医療機関でありますことから、こうした医療機能が最大限発揮される医療環境の整備に向け、建設後30年が経過する現病院の全面的な改築が必要であると考えております。なお、道からの協議につきましては北網地域医療再生計画に沿った医療機能の充実強化に係る内容であり、全面的な改築についての協議には至っておりません。  次に、都市再生の観点を含めた地域医療の体制整備や道への要請についてでありますが、急性心筋梗塞や狭心症など急性期の救命救急医療は人命に直結する医療部門であり、当圏域の地方センター病院である北見赤十字病院と循環器、呼吸器疾患の高度専門医療機関である道立北見病院を初め、市内の1次、2次医療機関が相互に連携をして対応することが重要であると考えております。また、道内で確保が困難な状況にある循環器科、呼吸器科等の専門医を地域の中で集約し、これらの医師の専門性が最大限発揮される環境を整えることも大変重要であると考えております。今後こうした医療連携や医療資源の集積のあり方について、医師会を初め関係機関などと協議を進め、当市はもとより当圏域にとって最も望ましい医療提供体制の確保に向け、必要な対応を図ってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 ◎都市再生推進室長(大澤裕行君) 次に、新立体駐車場の委託契約についてでありますが、委託契約期間を延長して行う業務につきましては、これまで検討をしてきたさまざまな内容について事業費縮減などの観点から精査及び点検を行うもので、新たな業務を追加するものではないことから設計変更で対応したものでございます。 ◎常呂総合支所長(田上公一君) 次に、常呂の樋門における大腸菌群数の最近の状況についてでございますが、樋門の水質検査は平成21年6月11日から継続的に行っており、水質結果の悪い第2樋門における大腸菌群数の最大値は平成21年8月の1億1,199万コロニー数でありました。その後における下水道整備などの取り組みを続けた結果、年々減少傾向を示しておりまして、本年8月の最低値は2万7,000コロニー数という状況になっております。大腸菌群数の環境基準値が5,000コロニー数となっており、いまだ数値が高く、今後につきましても改善に向け鋭意取り組んでまいりたいと考えてございます。  次に、常呂の樋門における大腸菌群数の汚染の原因についてでありますが、一部の家屋において家庭用雑排水が雨水管を通じて流入し、マンホール等に蓄積している大腸菌群数と合流し、高い数値が出ているものと考えられます。常呂総合支所では、ポンプ場の清掃を行い、下水道の未接続家庭に対しては戸別訪問をして下水道の接続を指導しているところであります。今後におきましては、さらに改善するようこれまで以上に意を用いまして個別に指導してまいりますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。  また、誰がどのような指導を行ってきたのかのご質問についてでありますが、                    、                   、                     、               。  以上です。     〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ◆10番(中崎孝俊君) 答弁漏れがありますので、整理願います。 ◎常呂総合支所長(田上公一君) 先ほどの私の答弁に対しまして補足説明と訂正がございますので、よろしくお願いいたしたいと存じます。  まず、補足説明でございますが、大腸菌群数につきまして、先ほど最低値でご答弁申し上げましたが、最高値といたしましては本年8月、488万4,000コロニー数となっているところでございます。  また、訂正箇所でございますが、誰がどのような指導を行ってきたかについてでございますが、過去にどのようなことがありましたにせよ、現在の私どもが責任を持って早急に改善に取り組んでまいりたいと考えてございますので、ご理解を賜り、会議録から削除していただきますようお願い申し上げます。  以上です。 ◆10番(中崎孝俊君) まず、医療関係から。医療の確保は、地域に住む人々の絶対条件であります。この問題は将来を予測し、場合によっては財政支援まで考えなければならないのかと思っております。北見赤十字病院の改築が動き出したからと自己満足している場合ではないと思っております。北見市として地域医療の充実強化の実現に向けてどのように取り組んでいくのかをお伺いします。  このたびの再生計画の計画期間は平成25年末で、過ぎれば頓挫するようなことになると思います。改築となれば基本設計、実施設計と簡単にはいきませんし、それを考えれば北見市としての協力は極めて重要であると思います。11月に選挙を控えた市長が具体的な考えを言及することが難しいのは理解しますが、保健、医療、福祉分野は市長が誰になっても必要最小限のものはやらなければならないのですから、北見市としてのお考えをお聞かせください。  医療ゾーンの移転改築に利があるのであれば、北見赤十字病院の敷地内に来ていただくことも検討すべきと考えます。道立北見病院が北見赤十字病院により近くなるよう敷地内への移転改築の実現のため、北海道や北見赤十字病院に要請してみてはいかがかと考えますが、北見市としてのお考えを伺います。  次に、設計変更の内簡の読みかえですが、これは読みかえた文章です。設計変更は契約の目的、すなわち調査設計の内容の同一性を変更しない限度において当該調査設計の設計仕様の一部を変更することであると。置きかえますと、さっぱり日本語が通じない文章になります。何の意味かさっぱりわかりません。注意書きも附則も存在しないものを胸を張り、これが北見市の設計変更の決まりですよと言われても耳を疑ってしまいます。北見市の独自の指針はなく、北海道に準じていますと言っていた職員は怒られておりましたが、それのほうが正しい判断だと思います。設計と工事は本質が違い、条件変更の理由は全く違うものであります。北見市の特記仕様書では、北海道建設部の基準を初め、設計要領などを参考に施工することとうたっているのですから、北海道建設部の技術管理課で編さんされた設計図書等作成要領を特記仕様書に参考に施工することを書いてあしたからでも運用してはいかがですか。それと並行し、速やかに北見市の設計変更ガイドラインを策定すればいいのではないでしょうか。判こをついた塚本副市長にお伺いします。  人事管理で技術職員の適材適所を旨としているが、でも適性や能力に応じて適切な職員配置に一層努めますと、ここでも何かつじつまの合わない答弁をいただきましたが、技術職員の育成は急務だと思っております。小谷市長、先日桜町の庁舎で若い人たちがテレビ会議システムの実証をやっているのをたまたま偶然見たと思います。渡部部長は、きのうの答弁でボトムアップの事例はわからないようなことを言っていましたが、実はあれがそうだと思います。一生懸命頑張って実証をやっていました。あの人たちがやはり先輩1人いれば、各支所がテレビを通じて技術を教えてもらったり、図面の解説をしてもらったりというシステムになりますので、ぜひ若い職員の考えも聞いてあげてください。  あと、常呂の家庭雑排水の話ですが、これは道路側溝につながっているというゆゆしき問題であります。それを放っておいた道路管理者は本当に無責任だと思っております。そして、それはずっと職員が指導してきたことでありまして、市民が道路側溝につなげられるわけがありません。そんな中でいろいろな報道機関にしゃべるときには、下水道の未接続が問題だと市民に問題を押しつけるような言い方をしております。これは、あなたたち職員が指導してやったことなのですから、速やかに本当に直してください。ずっと待っていましたが、直る気配がありません。本当に風評被害になってしまいます。残り件数が少ないと安心している場合ではないではないですか。本当に取り組むのか、きちんと決意を聞かせてください。  以上で終わります。 ◎市長(小谷毎彦君) 中崎議員の再質問にお答えしたいと思います。  まず初めに、道立北見病院の移転改築についてでございますけれども、道立北見病院が循環器、呼吸器疾患の高度専門医療機関としての役割を担うためには、建設後30年が経過します現病院そのものを改築し、診療環境を整備することが必要であると考えているところであります。また、循環器、呼吸器疾患にかかわります救急医療につきましては当圏域の地方センター病院であります北見赤十字病院との役割分担とより一層の連携が必要不可欠であると認識しているところでもございます。このため、北網地域医療再生計画に位置づけられました道立北見病院の機能強化はもとより、移転改築を含めた今後の施設整備や医療機能の連携など市はもとより、当圏域にとっても最も望ましい医療提供体制のあり方につきまして北網地域医療再生事業運営委員会を初め、道とも必要な協議を行ってまいりたいと考えているところであります。  私からは以上でございます。そのほかにつきましては、担当から答弁をさせていただきます。 ◎副市長(塚本敏一君) 中崎議員からるるご質問を賜りました。  まず、設計変更のことにかかわってでございますが、先ほど総務部長からもお答え申し上げましたように財務規則第161条の内簡に基づいて対応してきた事実がございました。ただ、その中でも非常にわかりづらいという今議員からのご指摘もございました。我々といたしましては、その工事を委託の部分で読みかえていたという形でこれまでも統一してまいりました。ただ、今質問いただきましたように非常にわかりづらい部分があるということも事実でございますので、これにつきましてはご提言がございましたように速やかにガイドラインをつくりながら対応するように努めてまいりたいと思っております。  それから、人事管理の部分で技術職員のことにつきましてもご意見を賜りました。過去にも私からご答弁申し上げましたように、やはり大量退職等によって技術職員が急激に変化をしているという事実もございます。ですから、そういう中にあって牛歩ではありますが、一つ一つ若手職員を育成していくための対応というのは我々もやっていかなければならないと思いますし、中崎議員におかれましては技術士という立場もございますので、高い見地からご指導をいただければと思っているところでもございます。  それから、もう一件、常呂の道路側溝につないでいるという件、お叱りを賜りました。これにつきましても長年の常呂自治区におきます懸案でございますので、私たちといたしましても一日も早い解決に向けて努力をしてまいらなければならないと思っていますので、ここはどうぞご理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 ◎地域医療対策室長(竹内博己君) 次に、地域医療の充実強化の取り組みについてでありますが、地域医療は365日24時間いつでも誰もが必要なときに必要な医療を受けることができる体制を構築することが必要であると考えております。市内には3次医療を担う地方センター病院である北見赤十字病院や循環器、呼吸器疾患の高度専門医療機関である道立北見病院を初め、重症患者を受け入れる2次救急医療機関を含め67の医療機関がありますが、各医療機関がそれぞれの特性に応じて相互に連携して医療を提供するいわゆる地域連携型医療提供体制の構築が必要であり、そのために医師会などによるICTを活用した情報ネットワークづくりの取り組みを積極的に支援してまいりたいと考えております。  また、医師の確保とともに医療現場を支える看護師の養成と確保が喫緊の課題でありますことから、これまで医師会の献身的な経営努力によって運営していただいております北見医師会看護専門学校に対しましても必要な支援を行ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、当地域が将来にわたって持続的に発展するためには地域医療の確保が最重要課題でありますことから、今後とも国、道、医師会などとしっかり連携をし、地域医療のより一層の充実強化に向け取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。     〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ◆10番(中崎孝俊君) 答弁漏れがあるので、整理していただきたいと思います。 ◎副市長(塚本敏一君) 中崎議員へ補足して答弁をさせていただきたいと思います。設計変更のガイドラインをつくっていきますと申し上げましたが、その中に北海道建設部の技術管理課で編さんされました設計図書等作成要領等を特記仕様書にも記載するという考え方でこのガイドラインを策定してまいりたいと思っております。  以上でございます。